ひつじ風呂
【お題:『CD』『牛乳瓶』『羊』】【時間:ー】◆◆◆「疲れたぁ」駅の階段を降りながら、思わず独り言を呟いた。チーフの小林さんが休暇を取っている今日に限って、予約無しの客がひっきりなしにやって来て、しかも縮毛やカラーを注文する客がやたらと多く…
即興小説男女
無意識の恋
【お題:無意識の恋】【時間:ー】◆◆◆上野商店の扉を開けると、レジで雑誌を読んでいる黒眼鏡の男がいた。おでこの上にはヘアバンド。男にして長い髪をまとめている。今日もよれよれの黒いジャージを着ている。部屋でくつろぐための格好だ。いくらド田舎で…
即興小説田舎,男女
戦略家
【お題:『チェス』『まとめ』『リスク』】【時間:ー】◆◆◆授業を終えた私は、急いで教室を出て渡り廊下を抜け、生徒会室のドアを開いた。「ああ、有馬さん、早いね」副会長の吉澤先輩が出迎えてくれた。吉澤先輩はいつものように窓際の椅子に腰かけていた…
即興小説生徒会,男女
星降る夜に
【お題:「星が降る夜に」「心底憎いといった表情で」「手紙を破り捨てた」】【時間:ー】◆◆◆仕事を終えて、マンションに戻ったのは22時を過ぎた頃だった。郵便受けを開けると、ピザ配達のチラシの他に、白い綺麗な封筒が入っていた。はがきサイズの封筒…
即興小説男女,社会人
お似合いのカップル
【お題:放課後の教室で・抱き合いながら・死んでしまいたいと思った】【時間:46分】◆◆◆「佐竹」三輪はチュッとキスをすると、そのまま俺の背に腕を回し、俺の肩に顔を埋めるようにギュッと抱きしめた。三輪の髪からほのかに甘い香りが漂う。その時。ガ…
即興小説不穏,男女
僕と彼女の奇妙な関係
【お題:『好き』『赤』『変態』】【時間:ー】◆◆◆いつしか僕は人前に出ることが怖くなった。「カ、カバーはおかけしますか?」今日も僕は書店のレジに立っていた。時計は21時40分。あと20分で閉店だ。ああ、早く帰りたい。そう思いながら僕は接客を…
即興小説男女