兵士たちの休息
【お題:『戦友』『入道雲』『ワイシャツ』】【時間:ー】◆◆◆レストニア帝国空軍第三基地。その日の午後の訓練は午後14時には終了した。夕方から帝国軍と政府高官とそのご子息を含めた合同パーティーが開かれるからだ。帝国軍上官と会場の警備を任される…
即興小説ミリタリー
素敵な彼女
【お題:『好き』『緑』『包丁』】【時間:ー】◆◆◆私が彼女と出会ったのは、5年交際した男にフラれた日だった。仕事でなかなか会えていなかった彼から、久しぶりに連絡が来て、ちょっと高めのレストランに誘われたから、絶対プロポーズだと思っていた。だ…
即興小説百合
責任とってよ
【お題:『男』『短歌』『ランプ』】【時間:200分】◆◆◆頬に柔らかい風があたる。さらさらと葉が掠れる音に耳を澄ませながら、俺は、ゲーテの詩集を読んでいた。この寮の卒業生が残していった本ということもあって、所々のページに書き込みがある。その…
即興小説レトロ,大正ロマン
僕と彼女の奇妙な関係
【お題:『好き』『赤』『変態』】【時間:ー】◆◆◆いつしか僕は人前に出ることが怖くなった。「カ、カバーはおかけしますか?」今日も僕は書店のレジに立っていた。時計は21時40分。あと20分で閉店だ。ああ、早く帰りたい。そう思いながら僕は接客を…
即興小説男女
満月の夜にまた会おう
【お題:『月』『まとめ』『螺旋』】【時間:ー】◆◆◆「いつかまた満月の夜に会おう」そう言い残してこの町を去っていった男を、私はまだ待ち続けている。標高の高い山々に囲まれた谷に位置するこの町は、これといった名産もなく、貴重な鉱物が取れるわけで…
即興小説ファンタジー
いいじゃん、どうせ誰もいないんだからさ
【お題:『ゆとり』『乳』『留守』】【時間:ー】◆◆◆「ったく、この部屋暑すぎね?」机に突っ伏した状態のシンヤはそう言って、目線だけ俺に向けた。俺の背には窓があるので、シンヤは少しまぶしそうに目を細めた。俺の部屋には西日がガンガンに差し込んで…
即興小説BL
可能性
【お題:『景色』『青』『難易度』】【時間:ー】◆◆◆何かに挑戦したり努力したことに対して、それ相応の結果や評価が貰えるのは学生までだ、と社会人になってから気がついた。社会に出てからは、頑張っても結果が出なかったり評価されなかったりすることば…
即興小説登山
じいちゃんと僕
【お題:ねーたもつ、禁忌に触れた過去のあるお嬢様と心の優しいパンクなお兄さんが記録した「写真」に纏わる物語書いてー。】【時間:149分】◆◆◆じいちゃんが死んだ、という連絡を母親から聞いたのは、同級生の内定の報告LINEと、11社目のお祈り…
即興小説祖父の死
本当に救いたかったのは
【お題:ねーたもつ、寂しがり屋な霊能力者と迷惑なほど気を回してくる不良が壊れていく美しい悲劇の物語書いてー。】【時間:120分】◆◆◆今でも僕は、あの日のことを後悔している。「またここかよ」屋上のドアを開いた僕はため息ついてそう言った。春の…
即興小説ホラー
最後の仕事
【お題:ねーたもつ、かなしいほど幸福な入院患者と廃棄寸前のロボットとの3日間の話書いてー。】【時間:ー】◆◆◆「リュース、これが君の最後の仕事になるだろう」そう言って、執行官ラノルドから任されたのは、とある新興宗教を壊滅させる仕事だった。そ…
即興小説SF
きっと秋のせい
【お題:『保護色』『キャンディ』『無差別』】【時間:41分】◆◆◆できるだけ目立たないように生きていきたい。それが僕のたったひとつの願いだ。帰りのホームルームを終えて、騒がしくなった教室の片隅。今日も僕は息を殺すように、一日を過ごした。SN…
即興小説
菜の花の約束
【お題:菜の花が一面に広がる花畑・小さい頃の思い出・病気がちな少女が大人になった・水薬】【時間:1時間8分】◆◆◆日に日に容態が悪くなってきていることが、自分でも嫌になるほどわかった。額にじんわりと滲んだ汗をぬぐいながら、私は窓の外を見た。…
即興小説